2015年6月4日木曜日

窒素で窒息

病院のベッドに横になり、顔にマスクを当てられている患者。
このマスクには酸素が流されているわけだが、これを純粋な窒素にしたらどうなるか。

Dr Philip Nitschkeのサイトには、似たような仕組みが紹介されている。
ボンベから100%窒素ガスを流して、呼吸させて酸欠におとしいれるという仕掛けだ。

こんなデカイ装置がなくても、病院だと殺されてしまう危険があるというお話をしよう。

まずは低酸素の危険性を理解されたい。

酸素濃度  症状等
21%     通常の空気の状態
18%     安全限界だが連続換気が必要
16%     頭痛、吐き気
12%     めまい、筋力低下
8%      失神昏倒、7~8分以内に死亡
6%       瞬時に昏倒、呼吸停止、死亡


リザーバーつき酸素マスク
出典:http://www.covidien.co.jp/

高濃度の酸素を投与される道具がリザーバーつきのマスク。マスクの下にぶら下がっている袋がリザーバーである。これが付いているような瀕死の患者で、酸素を窒素に替えられてしまったら、たちどころに窒息死であろう。

ちなみに、病院では酸素の配管は緑色で、空気の配管は黄色だ。酸素の管を空気に差し替えれば、酸素濃度ががっつり下がるから同じことだろうと思う人がいるかもしれないが、配管のピンの配置が違うので、差し替えることはできないようにできている。

「酸素配管 ピン」の画像検索結果
出典:http://www.central-uni.co.jp/products/gas-distribution/piping-outlet/

窒素はベッドサイドの配管には来ていない。amazonとかで熱帯魚用の窒素ボンベを買って、こっそり病室に忍ばせていって、リザーバーの中にスプレーして窒素で充満させたものを顔に当てて、何回か呼吸させれば、たちまち意識が飛んで死に至る危険がある。

入院中に窒素で窒息するなんて普通は考えもつかないので、病棟で急変した場合には証拠が残らない。血液ガスをとっても窒素なんて普通は測定しないので、完全犯罪も夢ではない。

0 件のコメント:

コメントを投稿